食品添加物
安全性が不確かなまま増える食品添加物

食品添加物は食品安全委員会の安全性評価を経て許可されているので安全が確保されている、と国は説明しますが、それは疑問です。同委員会の一日許容摂取量(ADI)の設定には科学的な限界があるからです。今世紀に入って、人工甘味料や合成着色料を多く摂取する人にがんなどの病気が増えるという疫学研究報告が相次いでいます。
ADI設定と安全係数

一日許容摂取量(ADI)の設定は動物実験で慢性毒性の無毒性量に安全係数の100分の1を掛けるだけ。安全係数はネズミと人の種差を最大10倍と仮定した科学的とはいえないものです。実験されるマウスとラットという2種のネズミの間でさえ大きな差が多々あるのに人との差が10倍で収まるわけがありません。
表示制度は抜け穴だらけ
そんな食品添加物が少ない食品を選びたいところですが、食品添加物の表示制度は抜け穴だらけ。多くの食品添加物が、一括名や類別名で表示されており、どのような食品添加物が使われているかわからないのです。
| 表示方法 | 対象の食品添加物 | |
|---|---|---|
| 物質名 | 物質名だけの表示 | 下記以外の食品添加物 |
| 用途名併記 | 用途名の後の括弧内に物質名を書く表示 | 甘味料、着色料、漂白剤、保存料、発色剤、防かび剤、酸化防止剤、増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料 |
| 簡略名 | 一般的な別名を表示できる | トコフェロールを「ビタミンE」「V.E」、炭酸水素ナトリウムを「重曹」と表示するなど |
| 一括名 | 14用途については用途名だけ表示すればよい | イーストフード、ガムベース、かんすい、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、チューインガム軟化剤、豆腐用凝固剤、苦味料、乳化剤、pH調整剤、膨脹剤 |
| 類別名 | 化学的な構造が似た添加物を2種以上使うときは、グループ名(類別名)で表示できる | 増粘多糖類、カラメル、加工デンプン、野菜色素、カロチノイド、フラボノイド、など |
| 表示免除 | 加工助剤、キャリーオーバーについては表示を省略できる | 加工助剤、キャリーオーバー |
私たちの要求
- 食品添加物の安全性審査を見直し、予防原則によって安全性を評価すること。
- 食品添加物の使用削減を推進すること。
- 食品添加物表示制度を見直し、一括名と類別名を廃止もしくは大幅縮小するとともに、用途名併記を拡大すること。
- 無添加・不使用表示の過剰な規制をやめること。
私たちの活動
- 食品添加物の問題点を伝える学習会
- 消費者リポートなどで問題点を伝える
関連出版物
- ブックレット「食品添加物にさようなら」(2025年9月発行)
- リーフレット「その食品、添加物は大丈夫?」(2024年11月発行)
- ブックレット「どうなっているの?食品表示」(2022年12月発行)
- ブックレット「知ってほしい 食品添加物のこと」(2020年11月発行)

